渡辺晋一先生に聞いてみました

最近、みなとみらいはラグビー応援で盛り上がっています。駅やタワー内の巨大モニュメントには目を見はります。各国ユニフォーム姿のファンの熱意にも驚きます。ここ数日はラグビーファンらしき男性の立派な「ひげ」をよく目にしました。
そこで今月は、渡辺先生と「ひげ」についてお話ししました。
 

第五回目 『ひげの脱毛』

 
 
私たちのクリニックには、濃い「ひげ」のお悩みで受診なさる男性がたくさんいらっしゃいます。年齢層も様々です。
「ひげ」脱毛の目的は、①カミソリ負け(肌荒れ) ②青ひげ(剃っても時間とともに伸びる「ひげ」で頬が青く見えることが嫌) ③毎朝の時間を節約したい・・・こんな声が多いようです。
渡辺先生は、今から16年前にいち早く光脱毛(後述)を経験なさいました。およそ8カ月間、定期的にくり返すことで効果をあげました。「ひげ」が薄くなり日々のお手入れが楽になったそうです。患者様の中には、ほぼ生えなくなった方もありました。先生から「ひげ」に悩む男性に光脱毛を推奨していただきました。
他の男性医師(当時30代~50代)からも光脱毛で、カミソリ負けや青ひげから解放された!と嬉しい感想をいただきました。(こちらは50代医師・治療前の写真です。現在は驚くほど薄くなっています。)

光脱毛の治療時間は30分前後、照射中は熱を感じるような感覚です。ほとんどの方はひげを剃った直後に治療に入りますが、痛みに弱い方は、医師にご相談ください。麻酔クリームを1時間ほど塗ると楽に治療を受けられます。渡辺先生は麻酔クリームがなかった時代に治療を受けたため、痛みを感じましたが、現在麻酔クリームがあるので、かなり痛みは少なくなっています。
治療時に大切な注意事項があります。「ひげ」脱毛は、①毛のメラニン色素に関係するため白髪には効果がありません。②日焼けした肌には表皮にダメージを与えるため治療できません(他のクリニックでは日焼けした肌にレーザー脱毛を行い、ひどい瘢痕になった人がいます)。ですから、できれば早い年齢から、日焼けしていない季節からの治療をお勧めします。

脱毛の種類  当院では2種類の脱毛治療を用意しています。
レーザー脱毛(ダイオード) 「ひげ」のメラニン色素にだけ吸収される波長のレーザー光を照射します。毛に吸収された熱エネルギーが毛を作る幹細胞に作用し脱毛していきます。毛の幹細胞は1回の治療で完全になくなるわけではありませんので、何回かレーザー脱毛を繰り返す必要があります。治療後には3日間ほど薬を塗っていただきます。治療間隔は数週間おきが良いと思います。あまり治療間隔をあけると毛が戻ってきてしまうからです。
光脱毛(メディラックス・スターラックス) こちらは様々な波長を集めた光を照射していきます。「ひげ」のメラニン色素に吸収される波長だけが脱毛を可能にします。レーザー脱毛同様、治療は繰り返すことが必要で、あまり治療間隔をあけない方が良いです。
当院ではひげに関しては90%以上の方が光治療を受けています。患者様のご希望、「ひげ」の状態を診察の上、最適な治療法をお選びください。
少し涼しくなり日焼けした肌も落ち着いてきた10月!この秋「ひげ」脱毛を始めませんか。
女性の方へ 「ひげ」脱毛と聞くと男性を思い浮かべがちですが、女性も多くの方が口元の脱毛治療をしています。鼻下・口角・あご、部分的でも治療できますので医師にご相談ください。
 
 
 
 

もうすぐ9月。朝夕の風はいくらか涼しくなってきました。
今年の夏も暑さに悩まされました。
そんな中、8月も多くの患者様にレーザー治療を受けていただきました。
お帰りの際、日陰を選びながら歩いてくださっていたようです。
8月22日は渡辺先生の診察日でした。いつもながら、先生は颯爽と登場なさいます。そして爽やかに、患者様のさまざまな質問にお答えくださいました。
ルビーテッククリニックに初めていらっしゃる患者様の約4分の1方が、「ほくろ」のご相談です。年齢は0歳から80代と広範囲にわたっています。
そこで、今月は「ほくろ」について伺いました。

 

第四回目 『ほくろ』

 
 

Q 「ほくろ」は、何歳くらいまでできるものでしょうか。
Dr 「ほくろ」は医学用語では「色素性母斑」と呼ばれるもので、世間ではいいろいろな呼び方がされています
一般に「ほくろ」といわれる小型の色素性母斑は、3~4歳頃から思春期~20代までに生じます。また多発することもあります。通常直径は1.5cm以下です。
Q 生まれてまもなく「ほくろ」に気づいたと、ご家族からのご相談もあります。
Dr 生まれながらの「ほくろ」は「黒あざ」と呼ばれることが多く、大きさは1.5cm~20cmと大型の色素性母斑です。大きさ、形、色調、表面の形状などが多種多様です。
Q 熟年世代の方で最近「ほくろ」ができたとお話される方もいらっしゃいます。
Dr このような場合、「しみ」または「いぼ」や皮膚ガンのことが多いようです。
Q 「ほくろ」はお体のどこにでもできますか。
Dr どんな部分にもできます。ごく稀ですが、掌・指・唇などに多発している場合は他の病気も考えられますので、医師の鑑別診断が大切です。
Q 「ほくろ」の治療にはレーザー治療が最適でしょうか。
Dr 小型の「ほくろ」は、美容的な目的であればQスイッチルビーレーザーを何回か照射すれば消失することが多いのですが、治療回数は母斑細胞(イラスト参照)の数に応じて異なります。
隆起している「ほくろ」の場合は、色を薄くする希望であればQスイッチルビーレーザー照射がよいですが、平らにはなりません。隆起を除去したい場合は炭酸ガスレーザーや外科的な切除がよいですが、手術跡を残す可能性があります。


 ※参考文献 渡辺晋一先生 「皮膚レーザー治療プロフェッショナル」
先生からのアドバイス
全ての治療に共通することですが、第一に医師の鑑別診断、そして治療方法の選択(レーザー治療や手術療法のメリット・デメリット)を正確に具体的に理解することが重要です。         
次回の渡辺先生の診察日は  9月26日(木) になります。そして9月は3連休が2週続きますね。
お休み前にぜひルビーテッククリニックにお立ち寄りください。

 
 
 
 

ルビーテッククリニックも今秋で24年目を迎えます。
長い間、しみのご相談を承ってまいりました。レーザー治療で多くの患者様にご満足いただけることが、私たちスタッフの大きな励みとなっています。一方、レーザー治療が適用にならない症状が「肝斑」です。
心身に変化を感じ始める「ゆらぎ世代(40代~)」の方からのご相談が多いようです。

そこで渡辺先生に、「肝斑」について伺いました。
 

第三回目 『肝斑と紫外線』

スタッフ(以下㋜)肝斑とはどのような症状ですか?

・頬や額、お口周りにある境界線が鮮明な薄茶色の色で大部分は左右対称に表れます。
・季節による変動があり、紫外線を浴びていると色が濃くなることが多いので、通常夏に目立つようになり、冬場になると目立たなくなります。
・治療の第一選択肢は 紫外線対策=サンスクリーン剤(日焼け止め)です。十分な量をむらなく使い、外出時はこまめに塗りなおすことが大切です。
・さらに「ハイドロキノン」の外用を行うと早くよくなります。(こちらは医師とご相談のうえでのご使用をお願いしております。)
 スティック状になった「ハイドロキノン」を色のある部分に夜だけ塗ります。徐々に色が薄くなります。ただしハイドロキノンは光線過敏症を起こすことがあるので、夜に塗ることが大切です。
以前、こんなエピソードもありました。
犬との散歩の際に、暑い夏は日中のお散歩を避け、寒い季節は暖かい日差しの中で歩くことを習慣にしていた方は、冬場に「肝斑」が濃くなっていたそうです。
やはり浴びた紫外線量が密接に関わっているのですね。
「肝斑」は男性にもある症状です。もしや、と思う方、是非ご相談ください。
 

㋜当院では10年以上前と比べ、「肝斑」のご相談件数が少なくなった印象があるのですが・・・

皮膚科の教科書では肝斑の同義語はシミとされていたので、顔にできるシミはすべて肝斑と診断されていたことがあります。しかしシミを訴える患者さんの色素病変を調べてみると老人性色素斑が60%程度で、本当の肝斑は10%もいませんでした。特に紫外線をあびないように気を付けている人には肝斑はほとんどありません。
ただし出産後、赤ちゃんと外出する機会が多くなり、まめな紫外線対策をしていないと肝斑が目立つようになる人もいます。もし肝斑と思われるものが目立ってきたら、紫外線対策が十分でなかった可能性があります。ただし肝斑の診断は皮膚科専門医でも難しいことがあるの、正しい診断を受けることが重要です。
 

㋜レーザーを頼りに来院される方も多いのですが、ご自身の日常でのケアが「肝斑」を薄くする近道ということですね。

 

出展  気象庁 「日最大UVインデックス(解析値)年間推移データ
 
こちらのグラフでも明らかなように、昨年は7月が紫外線量のピーク。サンスクリーン剤、日傘、サングラスなどを上手にお使いください。
 

お問い合わせをお待ちしています。
次回、渡辺先生の診察日は、7月11日(木)となります。
 
 

第2回目は、しみの種類について渡辺先生に伺いました。
今日も「しみ」治療をご希望のさまざまな患者様がおみえになりました。
思いもよらない診断に「そうですか!」と驚く方々もいらっしゃいます。
私達が思っている「しみ」、見分け方は難しいようです。
そこで渡辺先生に伺いました。「しみ」どんな種類があるのでしょうか?
 

第二回目 『しみの種類』

 
 
渡辺先生の施設に「しみ」の相談で来院された患者様の内訳を教えていただきました。
 
 

文献  渡辺晋一 : シミ・ソバカスの実態.香粧会誌24:287-295.2000より
 
こちらの方々から次の症状についてお話しいたします。
 

①老人性色素斑   
加齢や紫外線によってできた茶色く見えるもの。ふつう私達が「しみ」と思っているもの。

②(両側性)太田母斑 
後天性両側性太田母斑様色素斑と呼ばれるもので、しばしば肝斑と誤診されています。頬、額などの両側に見られ、境界がはっきりせず、色も青っぽいものから茶色っぽいものまでさまざま。

③脂漏性角化症   
加齢によるいぼ様のブツブツ

④肝斑       
女性に多く発症する茶褐色のしみ。顔の両側で左右対称。額・頬・口周りに多くみられる。

⑤カフェオレ斑   
茶あざ
他に、炎症後色素沈着、色素性母斑(ほくろ)、複数の症状がある方々がありました。「しみ」の種類によってそれぞれ治療法が異なります。またごく稀に皮膚癌を「しみ」と思っている人がいました。

上記①②にはQスイッチルビーレーザーが有効です。
①老人性色素斑
私達が思っている「しみ」 多くが1回の治療で取れます。
②後天性両側性太田母斑様色素斑   
3~4カ月以上の間隔をあけて4~6回レーザー治療を繰り返せばほとんどわからなくなります。
③脂漏性角化症  
色のあるものは、隆起の程度で複数回のレーザー治療が必要です。
 
そして④⑤は注意が必要です。
④肝斑      
レーザートーニングも含めレーザー治療は効きません。外用薬(ハイドロキノン)とサンスクリーン剤を使います。
⑤カフェオレ斑(茶あざ)  
レーザー治療が効く場合と、そうでない場合がありますので、試験照射してその後治療するかどうかを決めます。
 
やはり、受診して症状を見せていただくことが治療への早道ですね。
お問い合わせをお待ちしています。
次回、渡辺先生の診察日は、6月27日(木)となります。
 
 
 
 

第一回目は、患者様からの質問が多いお子様の日焼け止め(サンスクリーン剤)の使用について渡辺先生に伺いました。
 
 

第一回目 『お子様と日焼け止め』

Q 大人には浸透してきているサンスクリー剤ですが、お子様にはどれくらいの年齢から必要でしょうか?

小さいうちからサンスクリーン剤を使用した方が良いです。子供さんであれば、基本的にサンスクリーン剤はどれでも大丈夫かと思われますが、乳幼児の場合、皮膚のバリアー機能が十分でないため、サンスクリーン剤などが経皮吸収される可能性が指摘されております。従ってお子供さんの場合、長期使用による安全性が確かめられているサンスクリーン剤を使用してください。 同時に子供の頃から紫外線対策が必要です。例えば日差しが強い午前10時から午後2時の間はできるだ外出を避け、また外 出の際は日傘や帽子使用したり長袖の服を着て、紫外線の暴露できるだけ防いでください。皮膚がんが多いオーストラリアでは、①サングラスをせず、②つばが大きい帽子を被らず、③長袖を着用しないで、子供を学校に通わせると親に罰金が科せられるようになっています。

    Qよく目にする 『SPF』『PA』どのような表示を選べばよいのでしょうか?

     
    サンスクリーン剤を検討する際は、一概に数値の高い製品を選ぶのではなく、『SPF』と『PA』の表示があるものを使用することが望ましいです。重要な事はサンスクリーン剤は、1日に何回もつけ、また使用する量もたっぷりしようすることが大切です。

      『SPF』・・・皮膚の表面に作用して、日焼けを起こすUVB(UVAより波長の短い紫外線)をどれだけ防ぐかを示したものです。

      『PA』 ・・・皮膚の真皮に届き、しみやしわの原因となるUVA(もっとも波長のながい紫外線)を防ぐ力を表します。

       
      子供用として市販されている製品もあるようです。お肌に合ったサンスクリーン剤を見つけてあげたいですね。
      みなとみらいは、動く歩道から見える桜並木と観覧車が美しい季節となります。ぜひ、お越しください。
       

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