ルビーテッククリニック ランドマークヨコハマ

渡辺先生に聞いてみました
第12回
『皮脂』

梅雨に入り蒸し暑い日々となりました。
今回は、夏に私たちを悩ませる脂(皮脂)について渡辺先生に伺いました。

皮脂は毛を包む毛包に付着する皮脂腺と呼ばれる器官から分泌され、毛穴から出て皮膚の表面に広がります。この皮脂の分泌物は皮膚を覆って皮膚のバリア機能の一端を担っていますので、皮脂の分泌が低下すると乾燥肌になりやすくなります。一方皮脂の分泌が多いと毛孔を詰まらせニキビになりやすくなります。

皮脂腺は、毛がある部位のどこにも存在しますが、顔や・前胸部・上背部で発達していますので、顔や・前胸部・上背部はニキビが出やすい部位です。
皮脂の分泌量は思春期に増加しますので、思春期になると、ニキがでやすくなりますが、その後女性では皮脂の分泌は20歳頃をピークに徐々に減っていくので、中年以降乾燥肌になりやすくなります。

しかし男性の場合は中年になっても皮脂の分泌量が減らないことがあります。そのため中年になっても顔が脂ぎった人がいます。
皮脂の分泌は体内の性ホルモンなどによってコントロールされていますが、皮脂の出口である毛穴をふさぐとニキビが出やすくなるので、ニキビ肌(脂性肌)の人は保湿剤などの使用は避けた方が良いです。
一方皮脂の分泌が下がると乾燥肌になりますので、乾燥肌の場合は過剰な洗顔をやめて、保湿剤を使用するのが良いです。いずれにせよ皮膚を傷つけないことが大切です。
昨年からのマスク生活は、皮膚が擦れて湿疹になりやすくなりますし、毛穴をふさぐとニキビも出やすくなります。ご自宅に帰られたら、泡での優しく擦らない洗顔をお勧めします。
もし過剰な皮脂でニキビ等ができてしまったら、まず保険診療の皮膚科を受診して適切なお薬をお使いください。

そのうえで、美容的な治療をご希望の方はルビーテッククリニックにご相談ください。
年齢性別を問わず、ニキビ痕(凹み)の治療、マスクで被われる部位(ひげ)の脱毛などお承りしております。

もうすぐ夏本番。清潔な肌を保ち、しっかり紫外線対策をして暑さを乗り切りたいです。

次回 渡辺先生の診察は8月26日㈭となります。