渡辺先生に聞いてみました
第8回
『黒あざ』
春から、新生活に入る方も多いと思います。新しい環境では、今までとは違うご自分でスタートしたい!と思う方も多いはず。
2月・3月は長年の悩みのご相談が増える時期です。保護者の方からのご相談もあります。
その中でも、黒あざは生まれながら、または幼いころからあることが多く、ご本人はもちろん、ご両親にとっても治したいというお気持ちが強い症状のひとつです。
そこで今回は、黒あざについて渡辺先生に伺いました。
黒あざって?
黒あざは母斑細胞という細胞が塊状に増え、メラニン色素によって皮膚の一部が黒く
見えるものです。小さいものはほくろ大きいものは黒あざと呼ばれています。平らなもの、盛り上がっているもの、黒く長い毛が生えているものもあります。
(黒あざは無害で大きくなることはありませんが、大きさや輪郭に変化を感じたら受診してください。皮膚ガンの可能性がないわけではありませんので、検査が必要なこともあります。)
治療は?
- 治療のひとつにQスイッチルビーレーザーでの照射があります。
- ルビーテッククリニックでは1995年開院時から、このレーザー治療に取組んできました。
- Qスイッチルビーレーザーのメリットは、メラニンによる黒い色に反応して色のみを消し傷跡を残さないことです。
- ホクロであれば5~6回のレーザー照射でほぼ消失することが多いのですが、大きな黒アザではレーザー照射が10回以上必要で、長期の治療が必要です。
そのため最初にノーマル発振のルビーレーザーを照射して、ある程度色を薄くしてから、Qスイッチルビーレーザーを照射するという方法もあります。
- ノーマル発振のレーザーでは多少の傷跡を残しますが、はるかに治療回数が少なくて済むため、ノーマル発振のルビーレーザーを照射した方を良いという患者様も少なくありません。
ぜひ医師とご相談いただき治療計画を立ててください。
- また、黒く長い毛がある場合、脱毛レーザーからスタートするという方法もあります。
- 当院では脱毛にはダイオードレーザーを利用します。Qスイッチルビーレーザー同様、メラニン色素だけに吸収され、毛が瞬間的に熱変性を起こし抜けていきます。
- 十分な冷却をしながら治療していきます。ダイオードレーザーもやはり複数回の治療が必要です。
- 他には切除手術という選択肢もありますが、はっきりした傷跡が残ります。
- どのような治療法がご自身にとって最適かを、医師とご検討ください。
最後に
レーザー治療は年単位で経過を追っていいただくこととなります。
しっかりと目標を立て焦らずに治療に臨んでください。
そしてレーザー治療全般にいえることですが、日焼けした肌にはレーザー照射はできません。日焼け前の今の時期は第1回目治療に適しているかもしれません。
まずはご自身の悩みや考えを医師と話し合い、治療への糸口を見つけてください。
ルビーテッククリニックは皆さまからのご連絡をお待ち申ししております。