ルビーテッククリニック ランドマークヨコハマ

渡辺先生に聞いてみました
第14回
『しみ?あざ?』

今回は、診断名のはっきりしない症状についてお伺いしました。

時々ですが、
「急にできた茶色い色を消したいのですが・・・。」
「治療経験があるのですが、消えなかったしみが・・・。」
「ずっと広範囲のくすみがあり・・・。」
など、患者様のお話から、発症時期や原因、経緯、過去の治療方法が特定できず、老人性(日光)色素斑とも判断しにくい、そんなことがあります。
お見えになる方々は、藁にもすがるお気持ちだと思います。
渡辺先生に、ハイドロキノンなどの外用剤を試すことはいかがでしょうかと伺いました。
外用剤よりレーザーのテスト照射が第一選択肢とのこと。
当院で開院時から利用しているQスイッチルビーレーザーは、傷痕を残さずに色を取り除くことが最大の利点です。「レーザーのテスト照射」が治療効果の判定の近道となります。
色のある部位の一部分にレーザーを照射します。初回から2~3か月間経過を観察していきます。
しみの6割程度を占める老人性色素斑(日光色素斑)は通常レーザー治療1回で有効ですが、レーザー照射後1カ月にはかえって色が濃くなること(炎症後色素沈着)があります。しかしその後、炎症後色素沈着は数カ月で自然に消えます。
この時にハイドロキノンをつけると、早く色が薄くなります。

老人性色素斑以外のしみとされるものには、眼の下の隈やソバカスの一部など青あざの一種とされるものがあり、この場合は3か月程度間隔を開けて、Qスイッチルビーレーザーを5~6回ほどレーザー照射を繰り返すと、ほぼ消失します。
肝斑は一種の日焼けですので、紫外線を浴びていると肝斑は濃くなります。
そのため肝斑の治療は、日焼け止めクリーム(サンスクリーン剤)を使い紫外線を避けることですが、それ以外に夜間はハイドロキノンを外用すれば、数カ月で良くなります。

ただし茶アザは思春期頃に生ずることもありますが、ほとんどは赤ちゃんの時にできますのでシミやソバカスと間違われることはほとんどありません。
いずれにせよシミやソバカスは医師でも診断が難しいので、ご自身で判別しない方が良く、診断がきちんとできる医師に相談してみて下さい。
ご自身で判別することは難しいと思います。

まだまだ寒波や雪の予報、感染症の話題が続きます。
3月の桜の便りが待ち遠しいです。
皆さま、体調にお気をつけて安全にお過ごしください。

次回、渡辺先生の診察は 3月24日㈭となります。

ルビーテッククリニックは引き続き感染症対策に注意を払い、ご入室の人数を制限させていただいております。お早目のご予約をお願いいたします。